ジオラマの匠

岩重賢司Kenji Iwashige

霧島の匠〜岩重賢司〜
1960年7月生まれ。幼少のころから模型造りを愛し様々な作品を製作してきた。現在はマルタカヤ模型店を経営しながら模型人生を送っている。通称「マルケン塗り」という塗装技術は、マルタカヤの「マル」に岩重賢司の「ケン」から付けられた。ジオラマ界では、砂漠表現の匠とも呼ばれている。

ジオラマ職人が造る究極のワンシーン

●霧島市にある模型店の店主であり、ジオラマ界の匠と呼ばれるトップモデラーの一人でもある。ジオラマとは、様々な情景の一部をプラモデルや粘土などで表現する情景模型のことで、ヴィネット、ダイオラマとも呼ばれることもある。岩重さんは、主にミリタリー(軍隊)世界のジオラマ製作を得意としており、その作品、製作方法は、数々の専門誌などにも取り上げられることが多い。特に、岩重さん独自の塗装方法、通称「マルケン塗り」は、フィギュアや車両、地面などの影、洋服のしわなどをより自然に表現できる塗装方法で、ジオラマ業界で知らない人はいないと言っても過言ではない。

戦争の様々なシーンを表現する岩重さんだが、「過激な戦闘シーンよりも、戦闘の中、束の間の休息や食事を楽しんでいるところなど、心が和むがシーン好き」と話しており、笑顔やほっと一息ついている人形の顔が見える作品も多い。また、ミリタリーだけでなく、地元霧島の情景、好きな小説の中のワンシーンなどを表現している作品もあり、いずれも今にも動き出しそうな臨場感溢れる作品ばかりだ。あなたも一度マルタカヤ模型店に足を踏み入れてみてはいかがだろうか?きっと精巧なジオラマワールドに引き込まれることだろう。

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  • 店 名 マルタカヤ模型
  • 電話番号0995-45-1296
  • 所在地 霧島市国分中央3-12-40
  • 定休日 火曜日
  • 営業時 10:00~19:30
  • 駐車場 あり

霧島の匠no.03
マルタカ屋製作過程1

1.アトリエには、作品の参考となる沢山の資料があった。その時代を忠実に再現する為、車や武器の型式、またその時の時代背景などを入念に調べるのだそう。

マルタカ屋製作過程2

2.頭の中に浮かんだシーンをまずはスケッチブックに書き、レイアウトしていく。日常生活や趣味のアウトドアの最中に思い浮かぶが、特にお酒をたしなんでいる時に思いつくことが多いのだとか・・・

マルタカ屋製作過程1

3.一つ一つ丁寧に作られる個性溢れる顔のフィギュア。驚くことにメガネなどの装飾品は取り外しが可能。カメラのマクロレンズ(接写に用いる写真撮影用レンズ)で撮影してみるとその精巧さに絶句。

マルタカ屋製作過程1

4.パーツが完成すると、レイアウト図どおりに配置していく。

マルタカ屋製作過程1

5.それぞれ違う表情をしているフィギュア達。耳を澄ませば話し声が聞こえてきそうだ。